彼が最も尊敬の意を捧げた人物は、慧遠・智顎・慧能・湛然・祩宏・真可・徳清・洪恩・慧経・伝燈・広印・元来・観衡・古徳・雪嶺・湛明・戒宗などあわせて十七人であるが、他になお一人の名を挙げなければならない。すなわち、「十八祖像賛」に、「吾師(61)」と尊称される永明延寿である。彼については、智旭の「自像賛」第一首にも、

憲章紫柏可、祖述永明壽。(宗論九ノ四巻一六頁)