すべて三十九
西紀年令書名卷数資料根拠
大悲壇前願文占察疏跋楞伽義疏後序
163739梵網経玄義1
163739梵網経合註7
163941大仏頂経玄義2
163941大仏頂経文句10
164749成唯識論観心法要10
164749相宗八要直解8
165052妙法蓮華経台宗会義16
165052占察善悪業報経玄義1
165052占察善悪業報経義疏1
165052重治毘尼事義集要17
165254楞伽経玄義1
165254楞伽経義疏9
165355大乗起信論裂網疏6
165456閱蔵知津44
165456法海観瀾5
歳以後に述作されたものである。そこで、これについて、彼が四十八歳の『大悲壇前願文(8)』五十二歳の『占察疏跋(9)』、および五十四歳の『楞伽義疏後序(10)』の中に述べられている著作の名称を上のように図示して紹介したい。 以上、三種の資料に記されている智旭の重要著作は、合計十五種百三十九巻である。これらには、智旭の思想の全体が網羅されている。要約すれば、『梵網』・『楞厳』・『法華』・『占察』・『楞伽』の五種の経典の釈論、並びに『唯識』・『起信』の二種の論典の釈論があり、その仏教生活の実践基盤は『重治昆尼事義集要』であり、教理立論の思想基盤は『大仏頂首楞厳経』であり、『唯識』と『起信』の二論は、智旭が性相融会論を発揮する目的で、釈論を著わしたのであり、『閲蔵知津』と『法海観瀾』の二書は、