6 日比宣正『唐代天台学序説』三四頁および三七六頁参照。(昭和四十一年山喜房仏書林出版)
7 大正四六巻八七四頁C―八七六頁C
8 大正四六巻八七一頁B―八七二頁A
9 大正四六巻八七一頁C
10 大正四四巻四二二頁C
11 『法華玄義』巻十の下参照。\大正三三巻八〇九頁C―八一四頁A
12
- 「復導開」の書簡に、「十乗観法、須知位次。」と述べている。\宗論五ノ二巻一三頁
- 『大乗止観釈要』巻三参照。\卍続九八巻四六八頁A
- 『占察経玄義』参照。\卍続三五巻六四頁C―六五頁A
13 ①宗論九ノ二巻一―三頁、②宗論九ノ四巻一五頁、③宗論八ノ三巻一五頁
14 『教観綱宗』参照。\卍続一〇一卷四八〇頁D―四八四頁B
15 宗論二ノ五巻一四頁
四 教観綱宗と法華会義
智旭の天台関係の著作のうち代表的なものは『教観綱宗』とその『釈義』、および『法華会義』である。
教観綱宗の特色
『教観綱宗』の内容は、天台教学を一括するもので、『法華玄義』の五時八教および『摩訶止観』の六卽と十乗観法を精密に組織することによってできたものである。本書は、まず、五時教判の通五時という説を強調し、それに頓・漸・秘密・不定の化儀四教を紹介し、さらに蔵・通・別・円の化法四教に対して、それぞれ十乗観法・六卽位を配当解釈するものである。これは天台の教観を要約しただけて、別に智旭の思想をこれに書き加えてはいないようである。しかし、その『釈義』は、